日本の世界遺産第16位「紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)」




紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)

太平洋に突き出た紀伊半島に位置し、奈良・三重・和歌山の三県にまたがる山岳地帯。1,000m~2,000m級の山々が連なり、鬱蒼とした森林に覆われたこの地は、古代から自然信仰の対象として、仏教が伝来して以降は過酷な山岳修行の場となりました。世界遺産は修験道の拠点「吉野・大峯」、熊野信仰の中心「熊野三山」、真言密教の根本道場「高野山」の3つの山岳霊場と、そこに至る参詣道からなり、総面積約495ha、道の総延長は約308kmにも及びます。こうした祈りの道が世界遺産に登録されたのは、スペインとフランスを結ぶサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道に次いで2例目となりました。

ひときわ霊験あらたかなのは、熊野本宮大社、熊野速玉神社、熊野那智大社からなる神仏習合の熊野三山。平安中期~鎌倉時代に盛んに行われた法皇上皇の熊野御幸によって全国的にその名を知られるようになり、11世紀半ばに末法思想が広まると紀伊山地を浄土と見立てる浄土信仰が庶民の間で大ブームに。険しい山道が続くにも関わらず、江戸時代には「蟻の熊野詣」と謳われるほどの賑わいを見せたのは、熊野が男女貴賤などの隔てなく受け入れたため。

熊野へのアプローチは、登録遺産だけでも中辺路・大辺路・小辺路・伊勢路・大峯奧駈道があり、これに紀伊路を加えて熊野古道といいます。最も多くの参詣者が通ったのは、山中に分け入る中辺路で、現在も格好のハイキングルート。道中にある熊野権現の分身を祀った九十九王子で何度か休憩をとりながら、約40kmの道程を1泊2日で踏破してみてはいかがでしょう。


故事名言=一竿(いつかん)の風月

陸游(りくゆう)の詩の中の言葉で、一本の釣り竿に、

世の中のことを忘れ、静かに魚を釣りながら風流にひ

たりきるということ。釣りに行く時などに洒落ていう。

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